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定林寺

2015.12.31

昨年、「現代ニッポンの庭 百人百庭」の撮影で、岡崎市の臨済宗 妙心寺派 慧法山 定林寺を撮影させて頂いた。 檀家さん、住職、様々な人の想いが詰まった素晴らしい庭だと心から思う。 作庭者である谷山庭苑、谷山暁則氏に説明して頂いた内容を写真と一緒に記していこうと思う。

生の庭

定林寺 本堂

作庭に使用される全ての石は、檀家の方々が持ってきた石、数が集まれば円になる。

岡崎の自然石

岡崎の自然石を使用。心を込めて仕事をする事に対し、真を石の四角にて表現。

十方石

十方石

本堂前の大きな石、十方石(じゅっぽうせき)は菱型周りに十個の石で構成(その内、3石は油石を使用している)、十方(全方向)何処の方向、時代でも手を合わせようという意味がある。 神様の正面に立つのは失礼にあたる為、十方石は本堂正面から微妙にずれた位置に在る。

十王堂への四十九石

四十九石

亡くなってから49日間の「中陰」、生前の罪を裁く十王堂への道は49石で表現。

※「十王」とは、冥土で亡者の罪を裁く十人の判官のことで、この十王様をお祀りしているのが十王堂である。

十王堂

3、7日は大きな石を使用している。
※中陰法要(死後7週間(49日間)供養することで、極楽に往生できることを願う。中陰の間7日毎に審判が行われ、その判決で来世が変わっていくとされる。生まれ変わる世界がより良くなるように、7日毎に追善供養を行う。)

礼拝石

礼拝石

砂場にポツンと在る石は、山を登った先にある墓地での礼拝が困難な人の為の礼拝石。
道を飛び出す一石は、礼拝石への誘導を意図としている。

審判の場から

十王堂から観た定林寺

審判後の奥への道(墓地側)は、肩の力を抜いてもらいたいという意図から石間が広げられている。

水琴窟

水琴窟(すいきんくつ)は死後の世界の音を演出。
手を合わせる時は、僅かな音を感じられる様な心構えであってほしいという想いが込められている。

Camera:Leica M9-P
lens:①Voigtlander Heliar 15mm F4.5 ②Summicron 50mm F2.0 Trium Nr.1009031 ③Summilux 50mm F1.4 Nr.1928141
© Atsuhiro Okada

写真で繋がった大切な縁、これからも大切にしていきたい

この記事を書いた人

写真家

岡田 充弘

写真家、一枚の写真から時間と距離、その先にあるナニカを連想させる表現を目指し、風景を中心に様々な瞬間を切り取る。みかわワンダーランドの編集にも携わっている。

http://mikapon.net/gallery/